錦琵琶 技術資料その2 柱の話

今はすべて数字に置き換えられていますが発表当初、錦琵琶の柱の名称(寿と言った)は天神側から櫻、菊、梅、竹、松とすべて樹木の名前が付けられていました。最初の柱が櫻なのは永田錦心宗家の決めた櫻号にちなんでのことです。

錦琵琶 各柱等の名称

櫻から松、1から5まではそのまま柱の際を押さえた高さ、さらに水地天(6-8)とは5の柱を押し干で上げていった高さです。1から4も押し干で半音、1音高く上げた音を出します。

この柱名(樹木の表記)は長く、母の入門した昭和30年頃まで続いたそうです。それが数字表記に改まったのは民謡、端歌との合作等が始まってからで、それまでは譜面も錦心流に沿った表記が続きました。

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