水藤錦穣の本能寺

琵琶歌の本能寺は錦心流の代表曲、錦心流宗家の永田錦心師存命中から既に絶大な人気曲です。当時錦心流の女流として活躍していた錦穣(玉水)も多分に洩れず舞台で何度も演奏していました。当時錦心宗家ほか大勢の方の録音が存在しますが錦穣は錦独立後の早い時期からオリジナルの小田錦蛙作詞に手を加え(実際は大幅な短縮)田中涛外作詞(改作?)のクレジットで昭和8年にSPレコードに吹き込んでいます。しかし戦後新たに錦として録音されることはありませんでした*。この録音は半世紀以上前に民放ラジオで放送されたものです、10分と更に短くなっていますが貴重な音源です。
*)錦琵琶都派の都錦穂師版の本能寺はCDがある。

[音源 -本能寺- 水藤錦穣] 昭和39年 民放ラジオより

Posted in その他コラム

コメントは受け付けていません。