水藤錦穣の盲目景清

源平の合戦でその勇猛果敢さから悪七兵衞と謳われた平家方の武将藤原景清は、平家滅亡後の世を見かね自らの眼をえぐり盲目の流人となります。世捨て人となった父景清を訪ねる愛娘人丸(ひとまる)、景清は人丸にかつての武勇伝を語り始めるのでした。 

盲目景清(めしいかげきよ)は、宗家水藤錦穣が最晩年に取り組んでいた大曲です。録音は昭和48年1月。冒頭で錦穣先生が言っていますが途中から内弟子の新部櫻水と藤波櫻華が助演に加わり豪華な掛け合い合奏になります。同年4月に先生が亡くなりますので実質ほぼ最期の演奏といえる貴重な録音です。

[音源 盲目景清] 昭和48年1月10日 三越劇場 琵琶楽協会新春名流大会

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