Category Archives: 琵琶変遷史

筑前琵琶 その2

智定(旭翁)の上京 此の動機について頗る古典的な話がある。それは「三日続けて朝日が昇るところを排する夢を見た。ハテ妙なこともあるものだ。朝日が昇る方は東である。予て上京したい希望に悶えているから斯かる夢を見るのであろう、 […]

Posted in 琵琶変遷史, 資料集

筑前琵琶 その1

筑前琵琶のはじめ 薩摩琵琶が、島津家の保護の下に不変の伝統を維持してきたのに対して、筑前琵琶の方は、特に保護を受けるものもなく、室町時代以後漸次衰微の状態になり、盲僧は生活困窮の結果門付けをなし、漸く生活を維持し、甚しき […]

Posted in 琵琶変遷史, 資料集

薩摩琵琶 その2

薩摩琵琶の普及 斯くて薩摩琵琶は、 (一)明治10年冬、吉水錦翁が上京し、続いて西幸吉も上京し、この両人が明治14年5月9日、東京府下袖ヶ崎の島津邸で薩摩琵琶を天聴に達し、世に広く行われる気運を作ったこと。 (二)吉水、 […]

Posted in 琵琶変遷史, 資料集

薩摩琵琶 その1

薩摩琵琶の起源 島津忠良と長寿院 安土、桃山時代から江戸時代の初めにかけて、薩摩の忠良(日新斎)、其子貴久、其子義久、舎弟義弘、歳久、家久の如き明王、英将が上に出、下に新納武蔵、山田昌厳等の豪傑が出て、島津家中興の時代を […]

Posted in 琵琶変遷史, 資料集