Monthly Archives: 8月 2017

[琵琶読本] 撥さばきの練習法

撥捌きの練習法  撃剣に、打ち込み、切り返し、素振りなどある如く、琵琶を弾くのにも同じような練習法がある。これは私の思いついた練習法で、他には誰もこの練習法はやっていないようである。

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[琵琶読本] 撥使いについて名人の話と実例

撥使いに就いて名人の話と実例  「撥使いは強く大きくせよ」といえば、なかには「そんなことをすれば腹板の音が悪かろう」という人もあると思うが、よほど出来の悪い琵琶なら格別のこと、普通に出来ている琵琶なら決して心配はない。一 […]

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伊集院流 望月唖江

薩摩琵琶、伊集院流の望月唖江師は琵琶の達人。刈り込んだ髪に着流しという渡世人のような出で立ち、竹を割ったような名調子が語るそのエピソードは各々諸先生方が強くご記憶に留めておられる通りです。漢詩に強く書は達人、琵琶歌の作詞 […]

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[琵琶読本] 音階と余韻

音階と余韻  いかに「間」が大切であると言っても「手かず」のない所に「間」はあり得ないのだから「間」を覚えるには「手かず」はもちろん覚えるに決まっているが、さて、「手かず」と「間」とを覚え込んだら次には「音階」に充分な注 […]

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[琵琶読本] 弾法を完全に覚える近道

弾法を完全に覚える近道  まず、弾法は「手かず」、「音階」、「間」、「音の強弱大小」と、これらのものが具合よく配合されなければならない。しかし最初から全部のものを覚え込める人はめったにない。  私は今日まで気をつけている […]

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[琵琶読本] 絃の締め方

絃の締め方  薩摩琵琶の弾き方は、押し干すなわち弦を指で締めて音階を作るのであるから左の手の指は音階の製造元である。  さてその指で弦を締めるには、指を浅くかけるのである。つまり指の先を使うことになる。指を深くかけて関節 […]

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[琵琶読本] 撥使い

撥使い  大概の人の様子を見ていると、極初歩のうちは左右両手の動きが自由になるように苦心しているが、少しできかけると右手ーすなわち撥を持つ方が一足先へ自由に動くようになるようである。  ところが、右手がやや自由に動くよう […]

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[琵琶読本] 撥を当てる場所

撥(バチ)をあてる場所  ご覧の通り、琵琶の腹板すなわち表面には上部に一本、下部に一本、合計二本の筋が入っている。この筋と筋の間を「撥面」といって、人によるとここへ種々な蒔絵などをして飾る。これはまことによいもので昔から […]

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[琵琶読本] 姿勢

姿勢  調子が合ったら次は弾き方であるが、順序としてその前に弾く時の姿勢について述べよう。  座り方は正身端座、すなわち真面目に座るのである。かの殊更に肩ひじ張って後ろに反り返ったり、無理やりに猫背にしたりするのはよくな […]

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[琵琶読本] 弦を伸ばす時の注意

弦を伸ばす時の注意  薩摩琵琶の弾き方は他の楽器と異なり、大部分は「押し干」と称して弦を締めて弾く。つまり柱と柱の間を押さえ絞って音階を作る。それが為に伸びやすい。伸びればそれだけ調子に狂いができるわけだ。そこで調子を合 […]

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