水藤錦穣の芸風 その一

藤波と師匠水藤錦穣の稽古風景 (昭和31年頃)

水藤錦穣は、芸好きの父と長兄の影響を受け、幼少より琵琶の手ほどきを受けるのですが、その最初は近所の髪結いの娘さんから習う常磐津でした。錦琵琶は硬派な薩摩琵琶、流麗な錦心流琵琶のみならず広い芸能ジャンルから技法や表現法を取り入れ、それは内弟子になった藤波の教育方針にも色濃く反映されます。広く芸能を見聞きさせ、また習わせる、それはお茶であったりあるときは剣舞であったり、はたまた長唄や歌舞伎の一幕であったり多岐に渡ったそうです。

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