Category Archives: 琵琶読本

[琵琶読本] 妙寿流の弾法

昔は一人、その後は二人 薩摩琵琶が生まれた頃は、現在の如く琵琶の弾法は一人で演じた、決して「歌」と「弾法」とを分解して二人がかりで演じなかったが、代を重ねるにしたがって変化してきた。それは「琵琶は好きだが、歌うことは不得 […]

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[琵琶読本] 弾法の用途

弾法の用途  弾法は節によって用いるものか、文句によって用いるものか、またはなにか他に用途があるのか、ということを諸君と共に考えたい

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[琵琶読本] 弾法の役目

弾法の役目  前段にも述べたとおり、弾法は女房である。女房は奥方ともいうし、内室とも、内賓ともいうから、何でも奥の方の係違いない。  ところが弾法の得意な人は、往々にして亭主役たる歌をして立場を失わしめるような弾き方をす […]

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[琵琶読本] 歌と弾法との関係

歌と弾法との関係  歌と弾法とは、一口にいえば夫婦関係である。歌が夫、弾法が妻である。しかし夫婦関係といっても、世間にあるところの「女房がいないと不便だから女房を」とか「どうせ一人では具合が悪いから亭主を」というようなま […]

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[琵琶読本] 弾法練習の時の心得

弾法練習の時の心得  弾法を練習する際には、必ず前後に歌があると観念して練習すべきである。例えば「切り」の手を練習する場合は前の歌の文句を受けて、また直ぐ後ろへ「大干」の節が来ることを観念して練習するのである。  更にも […]

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[琵琶読本] 弾法譜本を利用せよ

弾法譜本を利用せよ  極めて小部分の人ではあるが、「弾法譜本を用いるのは実力の点では考え物である」と言って用いない人がある、しかし私はそうは思わない。これは、その本を用いる人の考え次第であって、一口に一蹴し去るべきもので […]

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[琵琶読本] 弦を惜しむ損害

弦を惜しむ損害  弦が古いと美しい音色が出ないのは当然である。こんなことは誰にでも分かりきっているが、それが為に下手になったり、あるいは進歩が遅れたりすることを考えている人ははなはだ少ないようである。

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[琵琶読本] チャチャンの撥

チャチャンの撥  チャチャンの撥使いは難しいものとして昔からいろいろに言われている、「一撥二音」とか「二丁撥」とか、その他種々やかましいことを言うが、人によると歌い出しにチャチャンと正確にやることだけで聴衆を静め得るとま […]

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[琵琶読本] 撥さばきの練習法

撥捌きの練習法  撃剣に、打ち込み、切り返し、素振りなどある如く、琵琶を弾くのにも同じような練習法がある。これは私の思いついた練習法で、他には誰もこの練習法はやっていないようである。

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[琵琶読本] 撥使いについて名人の話と実例

撥使いに就いて名人の話と実例  「撥使いは強く大きくせよ」といえば、なかには「そんなことをすれば腹板の音が悪かろう」という人もあると思うが、よほど出来の悪い琵琶なら格別のこと、普通に出来ている琵琶なら決して心配はない。一 […]

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